引用URL https://short.gy/Rpf8xx
ようこそお越しくださいました。ありがとうございます。
基礎の話になるとは思うのですが、とても大事な話をします。
エントリーは
・ロング(買い)
・ショート(売り)
の2種類しかありません。
「そんなの言われるまでもないよ」と思われたかもしれませんが、では、ロングでエントリーした場合、何をすればそのエントリーの結果が確定するでしょうか?
・・・・・
そうです。
・利確
・損切り(強制ロスカットを含む)
のいずれか、つまり、決済をした場合です。
ロング(買い)でエントリーしたのですから、売ったときに結果が確定します。
エントリーが「買い」 → 決済は「売り」
エントリーが「売り」 → 決済は「買い」
ということです。これを知らずにトレードしている人はいないでしょう。
ここで大事なのは、「相場に入ったら、必ず出る必要がある」ということです。
「入ったら出る」をしない限り、資金は1円たりとも減りませんが、同時に、1円たりとも増えません。
トレードというのは相場に入って、相場から出るを繰り返す行為であると言えます。
「入ったら出る」は絶対であり、必ずセットになります。
自分の資金を増やしたいのなら、これを避けることはできません。入ったままでいるうちは利益にも損にもすることができないのです。
入った後に相場から出たとき、そこで初めて利益または損があなたのものになります。
さて、ここからが大事なところです。
いつエントリーするのかは、それぞれのトレーダーの自由です。
そして、いつ決済するのかもそれぞれのトレーダーの自由です。
いつ入るのか、いつ出るのかは各自が自由に決めることができます。
では、いつ決済するのが良いのでしょうか。
・100pips逆行したら(損切り)
・3時間経過したら(損切り or 利確)
・1円でも利益が出たら(利確)
など、様々な考えがあるでしょうが、このように考えてみてはどうでしょうか。
例えば、1時間前にロングでエントリーして現在20pips上昇しているとしましょう。
そのとき考えることとして、
・今、ロングで入っている人はどんな気持ちだろうか?
・今、ショートで入っている人はどんな気持ちだろうか?
を両面からその人達の気持ちになってみてほしいのです。
「他のトレーダーの気持ちなんてどーでもいいよ」と思うかもしれません。
しかし言うまでもなく、相場はあなた独りで動かしているわけではありません。
自分以外の他のトレーダーがいるからこそ、相場は動きます。これは言われれば当たり前に思えますが、忘れがちになりやすいことです。
トレードに限らず、自分のことしか考えていないヤツは必ず自滅します。
トレードにおいて他の人の気持ちを推測することのメリットは、その人達の次の行動、つまりは今後の値動きを推測しやすくなることです。
もちろん、完璧に気持ちを読むことなんてできません。推測でいいのです。
その推測が外れたときは、すぐに損切りをします。違ったら切る。これを繰り返せばいいのです。繰り返しているうちに精度も上がってきます。
「ここの安値で買った人はどこで利確してくるだろう?」
「ここの安値で売った人はどこで損切りしてくるだろう?」
のように、いくつものポイントでその両面から考えてみれば自分なりの結論を出せるようになります。
この「ポイント」というのは、目立った高値/安値のことです。複数の高値/安値で推測してみるのです。
この考え方が決済はもちろん、エントリーをするときにも非常に役立ちます。
この視点を持っていろんな時間足で見ることで、総合的に今の状況を判断することができます。
自分の都合ではなく、自分以外の人たちの都合を考える。
中にどっぷりと浸ってしまうのではなく、外側から皆の動きを観察して次の行動を読む。
トレードというのは、自分を主張して主役にしようとすると負けます。主役は他の人達に譲ってその人達を観察すると利益が出ます。
そんなトレードを心がけるだけで、随分、トレード結果が変わってくるはずです。
先に書いたように、
エントリーが「買い」 → 決済は「売り」
エントリーが「売り」 → 決済は「買い」
なのですから、現在上昇中だとした場合、買いでエントリーしていた大勢が売って決済すれば、相場は下がります。もしくは、上昇が止まります。
これが下降中の場合なら、売りでエントリーしていた大勢が勝って決済すれば、相場は上がります。もしくは、下降が止まります。
ここはじっくりと考えてみてください。
相場において値が大きく動くときというのは、新規の買い/売りだけが原因ではないということです。
トレーダーたちが相場に何らかのチカラを及ぼすのは新規での売り/買いのときだけではない。
すでにエントリーしていた人が利確または損切りをしたときも、それは買いであり、売りであるのですから、値動きに影響を及ぼすのです。
これは非常に大事な事実です。
例えば、下がると思ってショートでエントリーしていた人たちが「もうダメだ・・・」と思って手放した後に上昇し始めることがよくあります。
それは、その損切りが「買い」の行動であり、そこで損切りをした人が多ければ「買い」のパワーが大きくなったので上昇するというわけです。
FXで勝っている人たちというのは、他人が作ったそういう強いエネルギーを利用します。
このような動きを「ダマシ」と呼ぶこともありますが、ダマシというよりは「利用された」という感じかと思います。
損切りをした人たちが生み出した上昇のエネンルギーに乗れば利益が出ると考える事ができる人たちはそこで比較的容易に利益を出すことができます。
もちろん、その損切りのエネルギーを利用するのですから、ロングでのエントリーです。
これがレンジと呼ばれる値動きです。
相場全体の7、8割がレンジだと言われるのは、裏でこのような考え方と事実があるからだと言えます。
このことに気付かないと、いつまでも利用される側でいなければなりません。そのまま終わるしかなくなるのです。
一方でトレンドというのは、ある意味、参加者全体の気持ち(思惑-オモワク-)が一致したときの動きです。
トレンドはレンジからのブレイクアウトで発生したり継続(再開)したりします。
これも決済のエネルギーを巻き込んで利用しながら進んでいくので、考え方は同じです。
ブレイクアウト(トレンド)を狙ったトレードは成功率が低くなります。それは、全体が揃うのと、一部だけが揃うのでは一部だけ揃う方が容易だからです。ですから、相場はレンジである時が多くなるのです。
ただ確実に言えるのは、いざトレンドが発生したらその流れに乗るべきだということです。
トレードをする以上、流れに逆らうこと以上に愚かなことはありません。
繰り返しになりますが、相場が上がったり下がったりしながら動くのは、損切りあるいは利確のエネルギーが利用されているからです。
すでにエントリーしていた人たちの決済エネルギーに加えて、新規でのエントリーが加わったとき、値は大きく動きます。
「売りと買いの両面から見る」というのは慣れないうちは「???」となってしまうかもしれません。
でも、少しでも意識して両面から複数の視点を持って考えるようにしてみてください。見えるものが変わってくるはずです。
その判断方法ですが、水平線やトレンドラインを引くと判断しやすいと思います。
いずれにしても、意識するのは「高値」と「安値」です。
値動きのエネルギーは、既存エントリーの決済 + 新規のエントリー から作られます。決して、新規のエントリー量だけで決まるのではありません。
その2種類のエネルギーの強さによって上がったり下がったりするのです。
相場に自分の勝手な都合を押し付けたり、無意味なお祈りをしても結果は良くなりません。
大きな流れの中の小さな動きを読み、自分の都合ではなく、他の人達の都合に合わせる。
中途半端な位置でエントリーや決済をするから無駄に資金が減ってしまうのです。
それを回避するために「引き付けてからエントリー」し、皆が決済する少し手前で自分は決済しておけば、利益が積み上がっていきます。
これがトレードで勝ち続けていくために必要なことだと思います。
今回の話は基礎的なことでしたが、これを徹底的にやっている人は少ないのではないでしょうか。
トレードは中立の立場で客観視して考えることが大事になります。